ウエストスタート株式会社は、神奈川県横浜市の中小企業診断士による経営コンサルタントです。

今回は、「人生アトラクション」の4回目をお届けします。

仕事がうまくいかず鬱病になった私は、もう独立はやめよう！と思い、サラリーマンに戻ろうと決意しました。具体的には就職サイトに登録したり、近くのハローワークに行き、求人募集を探すなどの活動を始めます。

2ヶ月後、ハローワークで製造業の求人を見つけた私は、そこの会社に応募しました。

その頃は体調もかなり悪くなっており、「早くこの状態から抜け出したい」「眠れない状況から抜け出したい」と思う一心で、失礼ながら、ある意味「どこでもいいから早く就職したい！」と言う思いで応募を決めた形でした。

その後は、（まだ少しだけ契約が残っていた）中小機構の仕事をし、ある企業のコンサルタント（顧問として）の仕事もありましたが、そこも自分から終わりにしました。

LTRコンサルティングパートナーズの理事会でも、ある日突然「もう独立をやめて、サラリーマンに戻ります！」とみんなに宣言し、とても驚かれました。でもメンバーは、「それなら、頑張れ！」と言った感じで送り出してくれました。

数日後、いよいよハローワークで見つけた藤沢の製造業へ行くことになりました。そちらの社長から、「来月から来てくれよ」と言われ、「良かった。これでぐっすり眠れる。また平穏な世界が訪れる」と思ったのですが、そんな矢先に……。

なんと不思議なことに、鬱病の症状がさらに悪化してしまったのです。もう眠れないだけではありません。体がそわそわしてしまい、じっとしていられなくなったのです。さらに止めていたタバコもどんどん復活し、1日2箱以上になっていました。

1番不安だと思った症状は、少し幻覚めいたものを見てしまうこと。全く違う人なのに、なぜか知り合いの顔に見えてしまうのです。車の運転についても、注意力が散漫になり何回か危険なこともありました。

もちろん、こんな状態で仕事はできません。おそらく新しい会社に行ったら、さらにストレスを感じてしまうかもしれません。せっかく決めた会社でしたが、再就職先の社長に事情を説明し、雇用は取り辞めとなりました。

独立もせず再就職先もなくなり、「あーもうほんとにこれで終わった。人生終わっちゃったかなぁ……」と思いました。

何とか心療内科に行こうと思ったものの、当時の心療内科は自分で探して予約をしようとしても、実際に受診できるのが1〜2ヶ月先の状態……。ところが泉区役所に電話をしたところ、戸塚にある＜横浜メンタルクリニック＞という病院を紹介してもらうことができました。そこで初めて鬱病の薬を処方してもらい、しばらくは自宅で静養することになったのです。

＜続く＞