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2022年12月30日 [BO人事制度]
部下の力を信じよう!
前回のブログで、幹部に仕事を任せる重要性についてお話ししました。ブログを書きながら、少し前のことですが、あるエピソードを思い出しました。
私のクライアントであるJさんは和食店を営んでいます。「出来立ての料理を新鮮なうちに店で味わっていただく」このお父さまの遺志を受け継ぎ、Jさんは店の味を守ってきました。その努力の甲斐もあって、家族のお祝い事や食事会に使えるお店として地元では人気です。
しかし、コロナ禍により利用客は激減し、Jさんは大変悩むことに。
「お店を開けても一日1組来るかどうか。このままでは店がもちません。西端さん、どうしたらよいでしょう」
相談された私は言いました。
「下を向いたまま、これまでと同じことをしていても、現状を打破することは難しいですよね。従業員の方たちの意見は聞いてみましたか? 若い従業員の方もたくさんいらっしゃる。ここにヒントがあるかもしれない」
早速Jさんは従業員の方たちを集め、話をしました。
すると、「お弁当の宅配サービスを始めてみてはどうでしょう。これなら、うちの店の味を出来立てに近い形で楽しんでいただけますよ」「コースで人気があるお惣菜を単品で販売するのもいいかも。実は、旬の素材を生かしたメニュー案があるんです」「私、SNS得意だから、毎日メニューを発信します!」と、どんどん意見が出てきます。
若い方ならではの豊かな発想、前向きで積極的な態度に私が感心していると、Jさんが呟きました。
「私は父の教えを守ることに固執していた気がします。お店に足を運んでいただけることが一番だけれど、それが難しい今、何ができるかを考えようとしなかった。店の者の力を信じることも大切だと痛感しました」
私は言いました。
「今までの味を守っていくことはもちろん大切です。でも、そのやり方はいろいろある。従業員の方たち一人ひとりがそれぞれの得意分野で力を発揮できるよう“託す”ことも、お店を守り立てていくには必要です」
その後、店頭でしか買えないお惣菜メニューを考案する、あるいはSNSを駆使し、若い世代に向けて発信をするなど、それぞれの得意な分野を考えながら役割を分担し、働く皆さんの力で苦境を乗り越えることができたのです。
社長が自分の思うように会社を動かし、社員が追随する。これは一昔前の会社の姿です。これからの時代は、「社員一人ひとりが自分の得意分野で力を発揮できるよう、社長が後押しする」。社員全員が一丸となり、目標に向かっていくことが、ブルーオーシャンの実現につながっていくのです。
私のクライアントであるJさんは和食店を営んでいます。「出来立ての料理を新鮮なうちに店で味わっていただく」このお父さまの遺志を受け継ぎ、Jさんは店の味を守ってきました。その努力の甲斐もあって、家族のお祝い事や食事会に使えるお店として地元では人気です。
しかし、コロナ禍により利用客は激減し、Jさんは大変悩むことに。
「お店を開けても一日1組来るかどうか。このままでは店がもちません。西端さん、どうしたらよいでしょう」
相談された私は言いました。
「下を向いたまま、これまでと同じことをしていても、現状を打破することは難しいですよね。従業員の方たちの意見は聞いてみましたか? 若い従業員の方もたくさんいらっしゃる。ここにヒントがあるかもしれない」
早速Jさんは従業員の方たちを集め、話をしました。
すると、「お弁当の宅配サービスを始めてみてはどうでしょう。これなら、うちの店の味を出来立てに近い形で楽しんでいただけますよ」「コースで人気があるお惣菜を単品で販売するのもいいかも。実は、旬の素材を生かしたメニュー案があるんです」「私、SNS得意だから、毎日メニューを発信します!」と、どんどん意見が出てきます。
若い方ならではの豊かな発想、前向きで積極的な態度に私が感心していると、Jさんが呟きました。
「私は父の教えを守ることに固執していた気がします。お店に足を運んでいただけることが一番だけれど、それが難しい今、何ができるかを考えようとしなかった。店の者の力を信じることも大切だと痛感しました」
私は言いました。
「今までの味を守っていくことはもちろん大切です。でも、そのやり方はいろいろある。従業員の方たち一人ひとりがそれぞれの得意分野で力を発揮できるよう“託す”ことも、お店を守り立てていくには必要です」
その後、店頭でしか買えないお惣菜メニューを考案する、あるいはSNSを駆使し、若い世代に向けて発信をするなど、それぞれの得意な分野を考えながら役割を分担し、働く皆さんの力で苦境を乗り越えることができたのです。
社長が自分の思うように会社を動かし、社員が追随する。これは一昔前の会社の姿です。これからの時代は、「社員一人ひとりが自分の得意分野で力を発揮できるよう、社長が後押しする」。社員全員が一丸となり、目標に向かっていくことが、ブルーオーシャンの実現につながっていくのです。