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2024年04月18日 [コラム]

人生はアトラクション(5)

今回は、「人生アトラクション」の5回目をお届けします。

初めて心療内科に行き、うつ病の薬をもらいました。とても軽い薬で、「うつ病の中でも非常に軽い薬です」と言われ、安心して飲みました。

初めて飲みましたが、とてもびっくりしました。何がびっくりしたかと言うと、本当に不安がなくなるのです。ホッとした気持ちになり、心が落ち着きます。そんな状態で家にいました。

ところが家にいても、やっぱり自分の考え(不安)と言うのは、沸々と湧き上がってきます。特に自宅の1階には父親が住んでいたため、父親に対するライバル心、父親のことを超えなければいけないという思いが湧き、「自分で会社を立ち上げて起業したけれども、うまくいかなかった。もう、全てがなくなってしまったんだ……」という気持ちになりました。

うつ病の薬を飲むと一時的に症状が収まるのですが、症状が治まっている時は良いいものの、しばらくすると症状が復活します。そして時間が経ち復活すると、以前よりもさらに悪化した症状が出てしまうのです。
※病気の状態や薬の種類等により、症状には個人差があると思いますが、当時の私の状況としてお話ししています。

そうなると再びんどんどん不安になっていく。<将来への不安、過去の後悔>この2つによって自分のことを責めてしまうのです。特に父親への感情がそうでした。

薬も徐々に増えていきました。当時私は、右手にジストニアと言う病気を抱えていました。サラリーマン時代に患った、マウスの使い過ぎで右手がこわばってしまうという病気です。困ったことに、うつ病の薬を飲むと症状がどんどん悪化してしまったのです。

次第に、ほとんど右手が使えない状態となりました。字が全く書けなくなり、タバコの量も増えていきました。

このままどうなるのかな?ずっと家にいるのかなぁ。そういえば社会的な問題として8050問題と言うのがあったなぁ。全く自分と同じだなぁ。などと、考えたりもしました。

そんな中、私の様子を見兼ねた妻が、ある提案をしてくれたのです。
「近くに精神医療センターと言う病院があって、うつ病の人たちが入院できるみたいだよ」
横浜市南区あるその病院は、精神病を患っている人たちが入院できるような場所でした。

精神病院への入院と言うと、暴れる患者を拘束具で固定したり、部屋に窓がなかったり、鉄格子があったりなど、非常に暗いイメージをもってしまいがちですが、そこの病院は違いました。一人一人が個室を与えられ、病院内では自由な時間があり、普段の生活と変わらない日々を送ることができる施設でした。

2017年の3月から入院生活が始まり、ここでまず、1回目の一瞥(いちべつ)体験がありました。

<続く>
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