実績事例

プレゼンテーション

【種類】:商工会議所の職員向け研修会
【日程】:5日間
【目的】:コンサルタント育成「企業へどのような方法で支援をおこなうのか?」
【テーマ】:IT活用による伴奏型支援

依頼内容

「伴奏型支援」を目指す

「商工会議所の職員の方が小規模事業者に対して、ITを活用しデータ(数字)に基づく的確なアドバイス(コンサルタントの要素)が学べる研修を実施してほしい」という内容でした。実際にコンサルタントの役割を担う商工会職員の方と、各事業者とが一緒に歩む「伴奏型支援」ができることを、研修でのゴールと設定しています。

研修内容(全体)

講義と実践で学ぶスタイル

これまでの小規模事業者は、業務を”3K“(勘、経験、気合)で進める傾向が強いと言われていました。これを”AKB”(アイディア、検証、分析に変えていく必要があります。そのためには、ITをさまざまな形で利用することが必須です。本研修では、IT活用をして売上を拡大する方法について、講義形式で基礎を身に付け、現場での実践も交えながら学ぶスタイルとなっています。企業側が「創意工夫を活かしながら自主的に動く」ことを目指し、それを支援するための方法を習得していただきました。

研修内容‐T

講義

●テーマ1/IT活用による売り上げ拡大について
<ゴール>:小規模事業者の売上拡大のためのIT活用提案ができる
・どんなITコミュニケーションツールがあるのか?
・誰に向けて、どんな情報を発信していけば良いのか?
・売上拡大の方向性は?
・どんな情報をどのコミュニケーションツールで発信していけば良いのか?
●テーマ2/IT活用によるデータ分析について
<ゴール>:小規模事業者が活用できる需要予測分析ができる
・需要予測が、なぜ必要なのか
・需要予測のやり方は、どのようにしたら良いのか?

研修内容‐U

現場研修

支援を必要としている企業にモデルケースとなってもらい、実際に訪問。先方には、決算書などの重要書類も提出していただきます。現場の様子、社長へのヒアリングなどもおこないながら、さまざまな観点から支援に必要な素材を集めていきました。

研修内容‐V

実施研修(顧客へのプレゼンテーション)

現場研修での内容をもとに、支援の方法について各自が提案資料を作り、プレゼンテーションを実施しました。

受講者の様子

変化が見えた瞬間

スタート時は受け身の姿勢の方が大半でしたが、1日目の午後辺りから、徐々に質問も出るようになり、積極的な姿勢を見せる方も増えていきます。さらに、2日目の現場研修になると、皆さんの目が変わり、コンサルタントとしての役割を真剣に捉えていることを感じました。また自身の顧客をイメージし、具体的な悩みを話してくれる方もいたのが印象に残っています。

最終日のプレゼンテーションでは、各自がITツールを活用し、売上拡大が実現できる具体的な施策がしっかりと提案されていたと思います。モデル企業として協力いただいた先方の社長も「ここまで具体的な提案をして、一緒に考えてくれるとは思わなかった。この形の支援なら大変心強いですね」とおっしゃっていただきました。

感じたこと、想い

自らも”気づき”を得た5日間

プレゼンテーションの場には、会場となった商工会議所の担当課長にも出席いただきました。そして研修の最後には、こんな言葉が!
「受講者の発表内容を見て、『これは(担当課長として)最初から見るべき内容だったなぁ』と感じました。ここまで具体的に学ぶことができれば、皆さんも少しずつ実践できると思います」。

これは講師として携わった私にとって、うれしい言葉でした。
中小企業診断士にはさまざまなスタイルがあります。私は常に現場に訪れ、時間をかけてじっくりとコンサルタントをおこなってきました。今回の研修では、「中小企業診断士としてそのノウハウを多くの方に伝えていくことも、大事な使命である」と、改めて感じることができた大変貴重な時間でした。

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