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2022年07月22日 [コラム]

答えはクライアントのみぞ知る

無駄なく、余らせることもせず、必要なものをどれくらい持つべきか––「適正在庫」について頭を悩ませている会社は多いことでしょう。

私の訪問先のK社もその一つです。従来この会社の倉庫にはものが溢れかえっていて、必要なもの、不要なものがどれなのかはもちろん、何がどこにあるのかさえわからなくなっていました。

そこで倉庫の一斉掃除に取り組むことに! そう決まってひと月後に会社を訪れると、散らかっていた倉庫は見違えるほど整頓されていました。

「すごくきれいになったね」と言う私に、「そうなんですが…」と担当者のBさんは表情を曇らせました。
「倉庫を整理したことで何がどこに置かれているのか一目瞭然で、心のなかのもやもやも晴れました。だけど、このきれいな状態を保っていくために、作業に必要な部品類をどれだけ持っていればよいのかいまいちわからなくて」

解決した問題から新たな課題が見えてきたBさん。その目は私に答えを求めようとしています。そこで私は言いました。

「私は答えを教えてあげることはできない。私の役割はこれまでも、これからも、答えを見つけ出すためのヒントを与えることだけ。現状を見つめ直して、予測、分析してひたすら考える。頭の中を整理していくためのこの作業の繰り返しが大事なんだ。答えはその過程でBさん自身が考えださないと」

はっとしたBさんは早速、現状の把握と予測、分析に取りかかりました。この部品はいま倉庫にどれくらいあるのか、多すぎないか少なすぎないか…頭をひねり、一つひとつ考えていくと、本来必要な量が見えてきました。最後にBさんは言いました。

「これまでは行き当たりばったりって言うのかな、これくらいあれば足りるなって感じで発注して、余計な在庫を抱えていた気がします。予測したり、分析したりって大変だけど、だからこうしなければって思える。疲れるけど、頭がすっきりして、答えに近づけた感じがします」

答えを出すことは私にはできません。中小企業診断士の私は、あくまでも「道しるべ」。クライアントを答えに「導く」だけなのです。ヒアリングによって、いまクライアントに足りないことは何か、この会社に必要なことは何かと常に一緒に考える––この積み重ねから対策が見え、会社がどう進むべきかが見えてくるのです。

答えを見つけ出すのはクライアントご自身、まさに「答えはクライアントのみぞ知る」なのです。

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